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ハウス食品、「苦味低減化フェヌグリーク」の糖尿病予防効果とメタボリックにおける糖脂質代謝の改善効果を確認
http://www.mylifenote.net/001/post_1457.html
ハウス食品は、京都大学大学院農学研究科(河田照雄教授)との共同研究によって、香辛料の一種であるフェヌグリークを苦味低減化した新素材に、糖尿病を予防する効果と、メタボリックシンドロームにおける糖脂質代謝の改善効果が期待できることを確認した。
フェヌグリークは、インドや中近東で広く栽培されているマメ科の植物。太古からスパイスとして利用され、カレー粉などに利用されているという。このフェヌグリークは、伝承レベルにおいて、安産、母乳分泌、疲労回復、抗炎症などの機能を有するといわれてきたとのこと。最近では、血糖値の低下作用が注目されて糖尿病に対する研究が行われているという。しかし、フェヌグリークは強い苦味を有していることから、食材としての応用性が低いことが欠点だと説明する。
一方、メタボリックシンドロームは、肥満を出発点として肥満によって生じたインスリン抵抗性によって糖尿病、高脂血症および高血圧が重積して、それが動脈硬化症の高いリスクとなるという疾患の概念。このメタボリックシンドロームは、過栄養と運動不足という先進国に典型的な生活習慣が発症要因となり、先進国において増加の一途をたどっているという。現在、このメタボリックシンドロームに対して、運動・食事療法による未然の予防が注目を集めているとのこと。
こうした現状から、食品素材のメタボリックシンドロームに対する効果を正確に評価することは、メタボリックシンドロームの予防や改善への応用が期待されるとともに、食事療法に対する社会の意識を高めることにつがると考えられると指摘する。
まず、研究の目的として、フェヌグリークの大きな欠点であった苦味について、苦味成分であるサポニンを酵素によって分解することで低減化し、摂取しやすくしたフェヌグリークの作成に成功したという。今回の研究では、この苦味を低減化したフェヌグリークのメタボリックシンドロームに対する効果を評価する目的で、2型糖尿病モデルマウスを用いて効果の確認を行った。
なお、糖尿病を大別すると、1型糖尿病と2型糖尿病があるという。1型糖尿病は、すい臓のインスリンを作る細胞が破壊され、体の中のインスリン量が絶対的に足りなくなって起こるという。以前は、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていた。これに対して2型糖尿病は、インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリン感受性が悪い)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがあるという。以前は、インスリン非依存型糖尿病と呼ばれていた。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多く、日本の糖尿病の95%以上はこのタイプだという。
研究の成果としては、2型糖尿病モデルマウス(KK-Ay雄マウス)に、苦味低減化フェヌグリーク2%を含む高脂肪食を摂取させ、35日間飼育。その結果、苦味低減化フェヌグリークを摂取することによって、絶食時(空腹時)血糖値と血中中性脂肪値は、未摂取に比較して有意に低下したという。また、肝臓重量も有意な低下を示し、体重と白色脂肪組織重量は低下傾向を示したとのこと。これらのことから、苦味低減化フェヌグリークは、メタボリックシンドロームにおける糖脂質代謝を改善し、糖尿病の予防効果のあることが示唆されたとの見解を示す。
フェヌグリークは、これまで強い苦味のため食材としての応用が限られていた。しかし、今回報告する苦味を低減化し、食材としての適応範囲を広げたものについて有効性が確認されたことで、食事療法によるメタボリックシンドロームの予防・改善へ、苦味低減化フェヌグリークの応用が期待されるとしている。
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